心療内科について

こんな症状はご相談ください

こんな症状はご相談ください

当院の心療内科では、心の不調、および心の状態が大きく影響している体の悩みのご相談に応じております。 下記のような症状のある方は、お気軽に受診してください。

当院の心療内科で扱う
主な疾患

うつ病

食欲が無い、眠れない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめない――こんな状態が2週間以上続いたら、それはうつ病のせいかも知れません。単なる気分の問題だなどと考えず、うつ病を疑ってみる必要があります。

うつ病の原因は千差万別ですが、脳内の神経伝達物質の働きが悪くなるのに加え、ストレスや体の病気、環境変化など、様々な要因が絡み合って発病します。薬物などによる適切な治療さえ受ければ、良い方向に向かいます。

躁うつ病

躁うつ病は、正式には「双極性障害」と言います。この病名にある「双極」とは、「2つの極がある」という意味合いであり、躁うつ病とは、著しく気分が高揚する躁状態と、意欲が低下して憂うつになるうつ状態という正反対の心理状態を繰り返す心の病です。

うつ病と異なるのは、うつ病ではうつ症状だけが現れるのに対し、躁うつ病では躁とうつの両方の症状を繰り返す点です(混合状態といって、躁とうつが入り混じって現れることもあります)。躁うつ病治療の基本になるのが、「気分安定薬」による薬物療法です。気分安定薬には、気分が大きく上下に乱れた状態を安定させる働きがあり、そのため躁状態にもうつ状態にも有効です。

不眠症

「寝つきが悪い」「夜中や早朝に目が覚める」「熟睡感が無い」――こうした睡眠トラブルのために、日常生活に支障をきたす状態になり、しかもそれが慢性的に続くようなら、それは不眠症かも知れません。しかし、睡眠時間は個人差が大きいため、7時間以上眠っているにもかかわらず「眠れない」と感じる方がいる一方で、3~4時間の睡眠でもまったく問題の無い方もいます。

そのため、客観的に何時間眠っていようと、本人が安眠・快眠できないと自覚する状態が続けば、「不眠症」と診断されることになります。不眠症は、うつ病などの症状の一つとして現れてくるケースもありますので、睡眠薬で解決するだけでなく、根本的な原因を探ることも大切です。

パニック障害

何の前触れもなく、ある日突然、息が苦しくなったり、めまいや動悸などに襲われたりするといった“パニック発作”を起こし、そのために生活に支障をきたす疾患です。どこを調べても、体に異常は見あたりません。

明確な診断結果が得られないまま病気が進行していくと、発作の再発を恐れて、外出できない、乗り物に乗れないなど、日常生活に大きな支障をきたしてきます。自然に治ることはあまり期待できませんが、早期に治療を行えば、完治が望めます。

社交不安障害

たとえば、結婚式でスピーチをする時やプレゼンテーションをする時など、大勢の人の前に立った際の緊張・あがりは誰にも経験があるでしょう。このような状況を恐れるあまり、その状況を避けようとして学校や会社に行けないなど、日常生活に支障をきたすようになると、治療の対象になります。

社交不安障害は、脳内の神経伝達物質の不足によって起きると考えられており、脳の機能を調整する薬物療法と、認知行動療法(考え方や物の捉え方、および行動の変容を促す精神療法)で治療します。

強迫性障害

強迫性障害は、ある考えや行動形式にとりつかれてしまい、自分でも「ばかばかしい」「不合理だ」とわかっているにもかかわらず、どうしてもそれを排除することができず、日常生活に支障をきたす病気です。

こころの病気であることに気づかない人も多いのですが、治療によって改善します。「~しないではいられない」「~を考えずにはいらない」ことで、つらくなったり不便を感じたりしたら、ご相談ください。

過敏性腸症候群

腸には明らかな病変が無いのに、下痢や便秘などを伴う腹痛や腹部不快感が繰り返される疾患です。原因は、不安・緊張などのストレス、疲労、暴飲暴食、アルコールの過剰摂取、不規則な生活習慣などです。そもそも胃腸はストレスに敏感に反応する臓器なだけに、ストレスの影響は特に大きいと考えられます。

薬物療法によって消化器症状を抑えたり、ストレスや不安をやわらげたりする治療が行われます。精神療法が併用されることもあります。また、患者さまご自身が規則正しい生活リズムを取り戻すことも大切です。夜はしっかりと睡眠をとり、栄養バランスのとれた食事を3食規則正しく摂り、適度な運動を心がけましょう。