診療技術部
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診療技術部のご紹介
我々診療技術部は、地域の方々からの満足・信頼・安心を得られるよう、患者さまに寄り添った医療サービスの提供に努めています。その目標に向かい、それぞれの専門分野で医療技術の向上を図りながら、職種を超えた体制で患者さまの情報共有を行い、医師・看護師等と協働しチーム医療を推進しています。
放射線科
X線撮影・CT・透視検査・マンモグラフィ・術中透視・ポータブル撮影の機器を有し、24時間体制で緊急の検査に対応しております。 日本乳がん検診精度管理中央機構での認定「女性」放射線技師がAI技術搭載の機器で検査を行います。
MRI検査とは
MRI(Magnetic Resonance Imaging)は、医療画像診断技術の一つで、内部の組織や臓器の詳細な構造を非侵襲的に可視化するために使用される方法です。MRIは強力な磁場と無害な無線周波数の放射線を組み合わせて、体内の水素原子の振る舞いを利用して高解像度の画像を生成します。
検査を受ける方への注意事項
検査の所要時間は約15~40分です。検査中には、検査着への着替えが必要な場合があります。ご理解とご協力をお願い申し上げます。また、マスクの種類によっては、こちらで用意したマスクに交換していただくことがあります。検査室内では強力な磁場が発生していることにご注意ください。
下記の装置、器具の体内金属がある方は検査を受けることができません。
※MRI対応の装置、機器は除く
- 心臓ペースメーカー
- 除細動器(ICD)
- 神経刺激装置
- 人工聴器
- 注入ポンプ
- 磁石を使用した入れ歯(インプラント)、義眼
下記の項目に該当する方は検査が受けられないことがあるため、あらかじめお知らせください。
- 脳動脈瘤クリップの手術を受けたことがある方
- 以前に外科手術を受けたことがある方
- 妊娠中、もしくは妊娠の可能性がある方
- 狭いところが苦手(閉所恐怖症)な方
- 入れ墨、タトゥーを入れている方
次の物は故障や検査に影響することがありますので、検査前に必ず取り外しておいてください。
- 金属類:携帯電話、時計、ヘアピン、カギ、メガネ、アクセサリー類など
- 磁気カード:キャッシュカード、クレジットカード、定期券など
- その他:補聴器、義歯、カイロ、エレキバン、ベルト、金属のある下着、アイメイクカラーコンタクトレンズなど
MRI Q&A
MRIに関するよくある疑問にお答えします。
- Q1 MRIとCTって何が違う?
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A画像を得る手段が違います。
どちらも体の断層画像を撮影する装置ですが、最も大きな違いは画像を得る手段です。CTでは“ X線”を使って画像を得るのに対し、MRIは大きな磁石による“ 強い磁場”とラジオに使われているような“電波”を使って画像を得ます。そのため、MRIは放射線による被ばくがなく、小児や健常な方も安心して検査を受けることができます。
しかし、強い磁場を使っているため、MRI特有の制限や注意事項があります。
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Q2
MRIの画像とCTの画像では
見えるものが違う? -
AMRIは、診断を行うために適した断面を縦、横、斜めなど
自由に撮像できるのが特長です。
MRIの方が縦横だけでなく、斜めなど撮像の自由度に優れています。
また、MRIはX線を使うCTと違って骨や空気による画像への悪影響が全く無いため、例えば頭蓋骨に囲まれた脳や脊髄などの診断に適しています。
さらに薬 (造影剤) を使わずに主な血管の画像が簡単に得られるなどの特長があります。
- Q3 MRIの特長は?
-
A侵襲が無い又はほぼ無い安全な検査です。
放射線による被ばくはありません。
目的に合わせた画像コントラストが得られます。
骨や空気による悪影響がないため、脳や脊髄などを鮮明に診断できます。
縦、横、斜め方向の断面が得られるため理解がしやすく、また3D画像も得意です。
造影剤を使わずに、あるいは最小限の造影剤量で大きな血管に関する情報が容易に得られます。
-
Q4
MRI検査では
どんな疾患が発見できますか? -
A頭部や脊髄・脊椎、関節等
動きの少ない部位が得意
最近は胸腹部、心臓、消化器分野など全身部位で広く有用性を発揮しています。
MRIが有効な疾患とは?(一例) | |
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脳神経外科 ・神経内科 |
脳の腫瘍、脳血管性疾患、変性疾患、脳奇形、外傷、 脳血管のスクリーニング検査(脳ドック等) |
整形外科 | 頚椎症、胸椎・腰椎のヘルニア、脊髄腫瘍、脊髄奇形、骨軟部腫瘍、関節の靭帯損傷、半月板損傷など |
消化器内科 ・外科 |
肝・胆・膵の腫瘍性病変、胆道・膵管のスクリーニング検査(MRCP)など |
小児科 | 小児全身の異常 |
婦人科 | 子宮、卵巣の異常 |
泌尿器科 | 腎臓、膀胱、尿管の異常 |
耳鼻咽喉科 | 内耳、小脳橋角部、咽頭・口頭の異常 |
眼科 | 眼窩や眼球内部の腫瘍など |
- Q5 MRAとMRIはどう違うの?
-
AMRAとはMR Angiography
(MRアンギオグラフィ)のことです。
MRAとはMRI装置を使用した血管撮像 (MR Angiography) のことです。
X線による血管造影検査と違い、 MRAはX線の被ばくなく、造影剤も使わずに検査することが可能です。(検査の種類によっては少量の造影剤を使用する場合もあります。)
MRA検査は、数多くのMRI検査メニューの一種です。
- Q6 検査時間はどれ位ですか?
-
A20分~1時間程度で終了します。
一般的にMRI検査はCT検査よりも時間がかかります。
検査部位、内容によりますが、検査時間は20分~1時間程度です。
頭部MRI検査時間は20~30分程度です。心臓MRI検査は1時間程度かかります。
-
Q7
どうして検査時に
大きな音がするの? -
AMRI検査時の音は、
スピーカーと同じ原理で発生します。
MRI撮像時に大きな磁石の中にある傾斜磁場コイルに電流を流すと力が生じ、傾斜磁場コイルが振動します。
その振動エネルギーが磁石本体などに伝播することによって音が生じます。
詳しくは「静かな検査を実現するTechnology PianissimoTM」をご覧ください。
CT検査とは
CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影法)とは、X線を使用して体内の断層画像を生成する医療画像診断技術です。CTスキャンは、体内の組織や臓器の詳細な構造を立体的に表示するために使用されます。
64列マルチスライスCT
64列マルチスライスCTって何?
簡単にご説明すると従来の一度に1枚だった断層写真が、一度に64枚の断層写真が撮れる高性能な機械で、撮影したデータをもとに3D画像を作成し、平面でなく立体的見ることができるため、様々な視点から患部を確認することができるようになります。
これにより、心臓のように動きを止めることのできない臓器の撮影精度が上がり、また広範囲の撮影が可能なためより正確に心臓・血管の描出することが可能な撮影機材です。 そのため狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患の早期発見、早期治療が可能となり、病気を未然に防ぐことにつながります。
また、骨や脳、肺、胃などの各臓器に関しては、従来のものよりより鮮明に撮影が可能となったことで、より細かなところに目が届くようになります。
検査を受ける方への注意事項
CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影法)とは、X線を使用して体内の断層画像を生成する医療画像診断技術です。CTスキャンは、体内の組織や臓器の詳細な構造を立体的に表示するために使用されます。
検査前(単純検査)
- 妊娠中、または妊娠している可能性のある方は、検査を受けられないことがあるため、診察時に医師と相談してください
- 心臓ペースメーカーを装着している方は、検査前に医師にお知らせください
- プラスチック製のボタンのついた衣服は検査に影響を与えませんが、金属製のボタンやファスナーのある衣服は脱いでいただく必要があります
検査前(造影検査)
- 造影CT検査を受ける際には、直前の食事を控える必要があります 午前に検査がある場合、当日の朝食を摂らないでください ※午後に検査が予定されている場合、当日の昼食を摂らないようお願いいたします ただし、午後の検査の場合は朝食を摂っても問題ありません。検査前には水やお茶を飲んでも構いません。
- 造影検査を受ける方には、腎機能によって検査前後に点滴で水分補給が必要な場合があります。該当する方は、事前にご連絡ください
- ビグアナイド系の糖尿病治療薬を服用している方は、スタッフにお知らせください
検査科
血液や尿、便に含まれる成分を検査する検体検査、心電図・超音波(エコー)検査などの生理検査を行う部署です。腕と足の血圧を比べて動脈硬化がわかるABI検査も実施しております。発熱外来ではコロナ抗原検査、PCR検査、NEAR法(等温核酸増幅法)での検査も行っています。
各種健康診断においても検査を担当し、救急の迅速検査も対応しています。 また正確な検査結果を提供するため、院内での精度管理を毎日行い、第三者機関での精度管理調査にも参加しています。臨床に対し検査情報を迅速かつ正確に提供できるよう、努めております。
リハビリテーション科
急性期・外来・維持期まで幅広いリハビリテーションの提供
当院は地域医療の役割を担い、二次救急指定病院として、急性期から、外来、医療療養病棟での維持期リハビリテーションなど、幅広い患者さまを対象とさせていただいております。
当院のリハビリテーション科は理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・柔道整復師・鍼灸師が在籍し、医師の指示のもと入院から外来まで継続したリハビリテーションを提供させていただいております。
入院
急性期患者さまに対して、在宅復帰に向けて理学療法と作業療法士が身体機能の回復と日常生活動作の獲得のため、リハビリテーションを提供しております。患者さまの退院後の生活環境に合わせて、個別プログラムによるリハビリテーションを行います。
医療療養病棟でも漫然とした介入ではなく、患者さまの全身状態と残存機能を考慮し、最大限の身体機能回復を目標にリハビリテーションを提供しております。また、担当医師、看護師、社会福祉士など多職種によるカンファレンスを定期的に開催し、患者さまに合わせた目標を多職種で共有しリハビリテーションを行っております。
外来
当院を退院された患者さまだけでなく、整形外来患者さまの腰痛や関節痛などでお困りの方にリハビリテーションを提供しております。温熱・牽引・電気・マイクロ波などの物理療法から、マッサージなどの徒手療法の提供を行っております。また医師の指示のもと、骨折などの整復や固定など、外来通院でも安心して日常生活が過ごせるように、患者さまのサポートをさせていただきます。
薬剤科
薬剤科は、薬に関するあらゆる業務を行うことにより、患者さまに安全・適切な医療を受けていただくことを目標に取り組んでいます。 医薬品の専門家として、医薬品に関わるリスクを防ぎ有効的に効果を発揮できるように医療提供を行います。
「お薬の飲み方が生活リズムに合わない」、「薬の副反応か気になる」、「服用していても症状が変わらない」、「先生に質問しずらいけど・・薬剤師さんに聞いてみようかな?」等々、気になることがあれば気軽にご相談ください。
栄養科
栄養科では患者さまの1日も早い回復を願い、治療の一環となる食事療法・栄養療法について入院食の提供や入院・外来による栄養食事相談等により支援しています。
部門目標
- 安心、安全で心のこもった食事提供
- オーダーメイドの栄養管理
入院食のご案内
一般食献立と、病態に合わせた特別食献立を作成し、でき立ての温度を保ったまま提供できるよう温冷配膳車を使用し配膳しています。 病状の変化や手術後などで食事が摂れない時は、嗜好や身体の状況に応じた食事を提供できるよう、スタッフ一同心がけています。
入院・外来栄養指導のご案内
食事療法においては食べてはいけないものはなく、一方でそれだけ食べていれば病気が治る食べ物もありません。食事療法プランを無理なくできるところから一緒に考えましょう。糖尿病、脂質異常症、高血圧症などのほかに、食欲がなく体重が減ってきたなどのお悩みもご相談ください。 外来栄養指導は当日の受付も行っています。ご希望の方はまず主治医にご相談ください。
実施日 | 月曜日~土曜日 |
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時間帯 | 9時~19時 |
実施件数 | 令和3年度実績 442件(外来・入院含む) |